心と体のもやもや

「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」工藤孝文 文藝春秋


高ストレス社会です。

デジタル機器依存で自律神経失調症になり、体内リズムが昼夜逆転してしまっている人も少なくないそうです。

ストレスで不安が強い状態が続くと過食に走りがちになります。体が緊急事態と認識するそうです。甘いモノや炭水化物などの糖質は脳内麻薬ともいわれる「エンドルフィン」や幸せホルモンの「セロトニン」の分泌を促進します。スナック菓子やアイスのドカ食いをしてしまうのは、それが多幸感とつながっているからだそうです。

現代人の食べすぎがなかなか止まらない理由は決して意思の弱さではないそうです。高ストレス社会において緊張状態の緩和のため高カロリー・高脂質のものを食べすぎてしまうのはある意味自然なことともいえます。

抗いようのない衝動に突き動かされ、貪るように何か食べてしまうことをエモーショナル・イーティングというそうです。

心身のさまざまな不調を引き起こす、三大大敵は「腸の不調」「血糖値の乱高下」「隠れ栄養不足」です。この3つをいかに改善するかが食事法の肝になります。

人の幸福度を左右する神経伝達物質セロトニンは90%が腸で2%が脳に存在するそうです。腸ってすごい。大事にしないといけないですね。腸内細菌をバランスよく育てないと。

糖質依存から脱するのに出汁がいいそうです。出汁のかつお節には、セロトニンをつくる「トリプトファン」が含まれていて、糖質をとらなくても交感神経の緊張をゆるめることができるそうです。

やってみる価値ありですね。