HSP

HSPとグレーゾーンな人たち」高田明和 廣済堂出版


HSP(Highly  Sensitive Person)とは,「とても繊細で敏感な人」という,5人に1人の割合で存在すると言われる,人間の気質を表す概念だそうです。

ひと言で言うと「感じやすい人」「敏感すぎる人」です。HSP気質は病気ではありません。

HSP気質の人は,心も身体も「気分に振り回される」人です。

HSP気質の人が生きづらい理由は,次のようなことです。

①相手に自分の気持ちがわかってもらえない

 自分の気持ちをわかってもらえないと,自分は他の人と違う,自分は彼らの仲間に入れないという悲しさをもたらします。社会的な存在である人間は,他人からの共感や承認があって,初めて自分の存在を「良し」とするのです。

しかし,すべての人が「わかってくれない人」ではありません。

 解決策として,周囲の人に思いきって,自分の気持ちを素直に口にするのです。「こういうことは私には我慢できない」「どう考えても,そこまでされる理由はないと思うけど」など。

「素直に口にする」を続けるだけでも「自分はこうしたいんだ」という自覚とそれを他人に言ったことでのすっきり感をもたらします。

②相手の「鈍感さ」「無神経ぶり」がわからない,イライラする。

「繊細・敏感」な人は,細かいことに気づき,気遣いができます。それだけに他人の「無神経さ」に苛立つことがあります。自分が苛立つことがあれば,自分の望みを具体的に話すことが大切です。その時は,相手に対する感謝の気持ちも同時に添えることを忘れないでください。例えば,「手伝ってくれてありがとう,すごく助かります」と感謝を表し,「できれば,こうしてもらえるともっと嬉しいんだけど」と伝えることで,改善が期待できます。

③「同調圧力」を人一倍感じてしまう。

同調圧力とは,集団のなかで同じ意見,同じ考えではない人を,周囲の人と同じように考え行動するように,暗黙のうちに強制する(される)ことです。HSP気質の人は自分が少数派になることが多いため,多数派の人からこのような圧力を受けることがよくあります。他人の影響を受けやすいHSPは,周りからの影響を自分で的確に取捨選択しながら生きることが苦手で,他人の影響を受けすぎてしまいます。それゆえに,周囲の環境に左右,振り回されるのが特徴です。HSPの大きな特徴は,「自分と他人の区別が曖昧」なことと知っておかないといけません。

対処法です,⑴別の角度から見て「思い込み」を変える

自分が思っていることは,別の人,別の角度から見ると,また違って見えます。自分の考えは,必ずしも多くの他人が共有・共感するものではないということです。

⑵情報を避ける,遠ざける

⑶とにかく物理的な距離をとる

コロナ禍で使われるようになったアクリル板を使うとか,コロナ対策なのでと口実を見つけるのも良いです。

④経済や効率が優先される世界における圧迫感,違和感。


私もHSP気質だと思います。気質を理解し,それを発信する。

「自分はこのままでいい」と自信を持っていえる日が来ればいいなと思います。