とわの庭

「とわの庭」小川糸 新潮社

この本の帯には次のような文章が書かれています。


「帰って来ない母を(とわ)は一人で待ち続ける。何があっても,前を向いて生きる。草木や花々,鳥の声。生命の力に支えられ,光に守られて生き抜く(とわ)の物語」 


読み終わった時,からだがじんわりとしました。まるで切ないような,あたたかい何かに包まれているような感じです。

この本を読んで人は強く尊い存在なんだなと思いました。

人や出来事は,時間の経過とともに移り変わっていきます。でもそのなかでも,変わらないものがあります。だからこそ生きるということは,素晴らしいのだと思いました。


とわの庭に「とわ」は,生かされてきたのだろうなと思います。

お母さんに愛されているということも「とわ」のなかには生き続けていたはずです。

変化していくことを怖がらない「とわ」はすごい人だと思います。

そして日々の丁寧な生活が,自分の助けになるだと感じました。

私も「とわ」のように,生きることを諦めない人でありたいと思います。