バナナの魅力

「バナナの魅力を100文字で伝えてください」 柿内尚文 

かんき出版


この本は「伝わる技術」について書かれています。

読み終わったあと,著者がこの本を折に触れ何度も読み返してくださいと言っている意味がわかりました。

一度では,ここに書かれている伝わる技術が理解できないからだと思います。

実際に使える伝わる技術が,わかりやすく書かれています。

そして参考文献にも興味深いものが多かったので、今後読んでいきたいと思います。


「伝わらないものは,存在していないことと同じ。だからこそ伝えたいことをちゃんと伝える必要があるのです。」


その通りだと思いました。伝えていくことを諦めないでいたいです。

ゴミ屋敷

「潜入・ゴミ屋敷」 笹井恵里子 中公新書ラクレ 


なぜゴミを溜め込むのだろう。疑問に思っていました。

考えられません。ゴミと一緒に生活するなんて。

でもこの本を読んで,誰でもゴミを溜め込む生活をしてしまう可能性があるとわかりました。

認知症や心の病,発達障害などの特性からゴミを溜め込むようになった人。コレクションが行きすぎて,捨てられなくなった例。いろいろあります。

事情はあると思いますが,私は安全で安心な生活を送りたいなと思いました。

とわの庭

「とわの庭」小川糸 新潮社

この本の帯には次のような文章が書かれています。


「帰って来ない母を(とわ)は一人で待ち続ける。何があっても,前を向いて生きる。草木や花々,鳥の声。生命の力に支えられ,光に守られて生き抜く(とわ)の物語」 


読み終わった時,からだがじんわりとしました。まるで切ないような,あたたかい何かに包まれているような感じです。

この本を読んで人は強く尊い存在なんだなと思いました。

人や出来事は,時間の経過とともに移り変わっていきます。でもそのなかでも,変わらないものがあります。だからこそ生きるということは,素晴らしいのだと思いました。


とわの庭に「とわ」は,生かされてきたのだろうなと思います。

お母さんに愛されているということも「とわ」のなかには生き続けていたはずです。

変化していくことを怖がらない「とわ」はすごい人だと思います。

そして日々の丁寧な生活が,自分の助けになるだと感じました。

私も「とわ」のように,生きることを諦めない人でありたいと思います。

 

働く女子

「働く女子の仕事力アップ Tips大全」SHE   KDOKAWA


この本には,働く女性が活用できる生活の知恵が書かれています。

内容は生活の仕方から,仕事のことまで多岐にわたります。

読みやすくてためになる本です。

特に,参考になる本の紹介が興味深かったです。

ぜひ読んでみたいと思いました。


この本で紹介されていたセルフモニタリングはやってみようと思いました。セルフモニタリングとは,日常の出来事の経過を記録して,客観的に自分の行いを観察することだそうです。

精神的に疲れたり,対人関係で上手くいかないと悩んでいる時におすすめの方法です。

やり方は,紙とペンを用意して記録するだけ。

①出来事

②その出来事に対する自分の思考

③その時の自分の感情

④身体反応(生理現象)

⑤その出来事が起こった時の自分の行動

これらを記録します。

ポイントは,すべての出来事をモニタリングする必要はないそうです。そして事実だけにフォーカスするのではなく,その時の自分の気持ちの変化や行動に注目するそうです。

セルフモニタリングを実践して,自分を見つめ直し,気持ちを整理して穏やかに過ごしたいと思います。

ダイエットがつらい

『ダイエットが「ツライ」と思ったら読む本』 EICO

  KKベストセラーズ


ダイエットは私にとって,永遠の課題です。

なかなか思うようにいきません。


やせると世界が変わるのではないかと思っていました。でも,やせてキレイになっても,それほど日常は変わらないということです。

ダイエットはただ単に体重が減るということではないそうです。

著者がダイエットを通して学んだことは,「いかに自分を知ってありのままを受け入れるか」と「だらしない自分のコントロール法」だということです。

やせることが目標ではなくて,そのことを通して何を学ぶかが大切なんだなと思いました。

自分の健康を守るために,一生続けられる良い生活習慣を身につけたいものです。

時が止まった

「時が止まった部屋」 小島美羽 原書房


孤独死について問題提起された本です。

遺品整理・特殊清掃の仕事をしている著者が,ミニチュアを通して孤独死を見つめ直しています。


日本では年間約3万人が孤独死をしていると言われているそうです。孤独死は,周囲とのコミュニケーション不足によって起こります。

著者が作ったミニチュアは孤独死をした現場です。

それを見ると,その部屋の住人が不器用ながらも生き,何を思って死んでいったのだろうと思いました。

誰にでも起こり得る死。どのような形で死んでいくのかはわからないものだなと思いました。

疲れないからだ

「究極の疲れないカラダ」 仲野広倫 アチーブメント出版


スポーツカイロプロラクターの著者が,疲れないカラダを手に入れる方法について書いた本です。

機能運動性を高めれば,究極のカラダが手に入ります。

機能運動性とは,柔軟性(関節の可動域),安定性(筋肉の強さ),バランス(動きの協調性)の総合得点で,カラダを動かしたいように動かせる能力です。

腰痛などの痛みに悩まされている人は多いと思います。

急性の激しい痛み以外は動いた方がラクになるということです。正しいカラダの使い方をするだけで,壊れている部分に負担がかからずに痛みを感じなくなります。

本書には,正しいカラダの使い方の例もあげられています。

座り方や立ち方,寝る姿勢,物の持ち上げ方などが紹介されています。そのなかでも呼吸の仕方が興味深かったです。

やり方は,腰の飛び出した骨のやや内側を人差し指で押さえます。骨盤をつかむように手を添え,大きなろうそくの火を消すように息を一気に吐きます。押さえている指が押し返されるような感覚があれば,カラダに力が上手く入っています。その状態で腹式呼吸を行います。

呼吸は無意識のうちにしているものですが,ともすれば,ないがしろにしてしまいがちです。正しいカラダの使い方をして,疲れないようになりたいなと思います。